ボルボ・カー 板橋

ボルボ・カーズのトースランダ工場、クライメート・ニュートラル達成。

2021.05.30 NEWS

ボルボ・カーズは2025年までに全世界の製造拠点をクライメート・ニュートラルにするという目標を掲げています。今回スウェーデンのトースランダ工場がボルボとして、完全にクライメート・ニュートラルな状態に達した最初の自動車製造工場となったと発表し、目標達成へと前進しました。

トースランダ工場は、2018年にクライメート・ニュートラルを達成したスウェーデンのショブデのエンジン工場に続き、製造拠点全体で2番目にクライメート・ニュートラルを達成しました。

ボルボ・カーズは、工場が使用する電力や暖房によって大気中への温室効果ガスの排出量がトータルで増加しないことを記録した場合、その製造拠点を完全なクライメート・ニュートラルとみなします。

トースランダ工場は、2008年からクライメート・ニュートラルな電力を使用。また、暖房もクライメート・ニュートラルのものを使用しています。工場の暖房の半分はバイオガスで、残りの半分は産業廃棄物の熱を利用した地域暖房が主な供給源となっています。 

 ボルボ・カーズインダストリアル・オペレーション&クオリティ部門責任者のハビエル・ヴァレラは「トースランダを当社初のクライメート・ニュートラルな自動車工場として確立したことは、重要なポイントです。私たちは2025年までに、クライメート・ニュートラルな製造ネットワークを持つことを約束しており、今回の達成は、環境への影響を減らすために一貫して取り組んでいる私たちの決意の表れです。」と述べています。 

クライメート・ニュートラル達成以外にも、トースランダは常にエネルギーの使用量を削減。2020年に目標とした業務改善を行い、年間で約7,000メガワット時(MWh)のエネルギー削減に成功しました。これはスウェーデンの一般家庭450軒分の年間エネルギー使用量に相当します。 

今後同工場では、照明や暖房システムなどの効率化をさらに進め、2023年までに年間約20,000MWhの省エネを目標としています。これらのエネルギー削減は、ボルボ・カーズが2025年に製造ネットワークで生産される自動車1台あたりのエネルギー使用量を30%削減するという高い目標を達成するための一部です。 

ボルボ・カーズがクライメート・ニュートラルな製造活動を達成するためには、クライメート・ニュートラルな電力や暖房利用への政府や地域のビジネス・パートナーの全面的な支援が必要です。今後ボルボ・カーズは、現地で独自の再生可能な発電能力を開発する予定です。 

ボルボ・カーズのクライメート・ニュートラルな製造目標は、業界で最も挑戦的なボルボ・カーズの気候計画の一部です。この計画の中心は、ボルボ・カーズの全ラインナップの電動化です。

この計画は、全面的な電動化によるテールパイプ排出量への対応にとどまらず、ボルボの広範な事業活動、サプライチェーン、循環型経済を取り入れた材料のリサイクルと再利用による二酸化炭素排出量の削減への取り組みも含まれています。 

2020年のボルボ・カー・グループ
2020年度のボルボ・カー・グループの営業利益は85億SEK(スウェーデン・クローナ)(2019年度は143億SEK)を記録し、売上高は2,628億SEK(前年2,741SEK)に達しました。2020年通年の世界販売台数は661,713台(705,452台)で、2019年と比較して6.2%の減少となりました。

ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは、1927年に創業した自動車ブランドの一つで、2020年には約100カ国で66万1713台を販売しています。2020年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約40,000人(前年41,500人)で、ボルボ・カーズの本社、商品開発、マーケティング、管理機能は主にスウェーデンのイェーテボリにあり、アジア太平洋地域本社は中国・上海にあります。主な生産拠点は、イェーテボリ(スウェーデン)、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ州(米国)、成都および大慶(中国)で、そのほかショブデ(スウェーデン)と張家口(中国)にエンジン工場があり、オルフストローム(スウェーデン)に車体部品工場があります。
ボルボ・カーズは、企業目標「Freedom to Move(モビリティの自由)」のもと、個々のニーズを満たせる持続可能で安全なモビリティをお客様に提供することを目指しています。この目標のもと、今後5年間で電気自動車の世界販売台数を50%にし、500万人のお客様とのダイレクトコンシューマービジネスの確立を目指しています。また、ボルボ・カーズは2040年までにクライメート・ニュートラルを実現することを目標に、CO₂排出量の継続的な削減に取り組んでいます。